フットサルとサッカーではルールが違ってきます。
またピッチの大きさも全く違い、サッカーとは違った戦術がフットサルには用いられるようになってきます。
例えば、フットサルでは相手ゴールまでの距離が近いのでシュートを打つエリアが広くなります。
しかし、ゴールは狭くなりますからいかにキーパーをずらすのかが大切になり、そのための形が大事になるのです。
またピッチも体育館の床や人工芝のコートで行うためサッカーのようにグラウンドや天然芝ではなくなります。
それゆえ技術力を高めれば、フォーメーションプレーを決めることも行いやすくなりますので、どんなレベルの選手であっても様々な戦術を組み立てることができます。
目次
フットサルだけのポイント
フットサルだけの戦術的なポイントとしては、選手の入れ替えがサッカーとは違い自由に行えるところです。
サッカーでは先発11人で通常は交代選手3人というのが公式的なルールになります。
それに対して、フットサルでの違いは選手の入れ替わりは自由ですから、登録しているメンバー全員で戦うことができるのです。
すなわち選手の組み合わせによって攻撃的に出ることも出来ますし、守備的になることも可能です。
また決まったメンバーで特殊なサインプレーなどを練習しておけば、そのメンバーを揃えることで 相手の意表を突いた攻撃ができたりもします。
こういった点から、フットサルにはサッカーとの違いを利用した戦い方が出てくるのです。
サッカーとは違うフットサルの戦術
サッカーとは違うフットサルの戦術として、ルールを見ていけばそれが容易に考えられます。
ルールが違えばもちろん戦い方も変わってきます。
戦術とは、そのルールの中で様々なアイデアを出すことが求められるからです。
サッカーのスローインがフットサルではキックインであったり、ピッチが狭い分コーナーキックのやり方にバリエーションをつけやすかったり、様々な考え方があります。
戦術を作れるということは、それだけのパターンを頭に叩き込んでいかないといけません。
そういった意味では、細かな戦術的理解力も求められるのがフットサルと言えます。
①キックインからのプレー
サッカーと違うフットサル戦術でキックインからのシュートというものがあります。
キックインは、サッカーのスローインと同じ位置づけになりますが、キックでボールをピッチに入れてスタートしますから、逆サイドでもボールを届けやすいですし、シュートに移るまでの流れがスムーズに行えたりもします。
また、ピッチの狭さもありますからキックインであってもセンタリングのような状況を作り、フリーキックやコーナーキックのようなボールを入れることもできます。
1つのリスタート方法から多くの攻撃パターンを生み出すことができるのも、フットサル戦術の特徴といえます。
②コーナーキックからの戦術
フットサルにおけるコーナーキックからの戦術も特徴的なものがあります。
コーナーキックはサッカーと同じ形で蹴りますが、ゴールまでの距離が近いのでボールを浮かすよりはグラウンダーで中に入れシュート打たせることがセオリーとなってきます。
そのためにどうやってフリーの選手を作り出すのかを考えることが重要です。
キッカーを除くと、フィールド内にはキーパーを除き3人しか残っていません。
そしてカウンターに備えると2人になってしまうこともあります。
この人数でフリーの選手をどのように作り出しシュートまでいくのかがフットサルのコーナーキックの難しさでもあり、多くの戦術を生み出すポイントともなっていきます。
③崩しのための戦術
フットサルの戦術として大事なものの1つに、相手を崩すためのボールの回し方があります。
サッカーは人数が多いので、例えば右サイドでボールを回しリズムよく左サイドへ持っていくというサイドチェンジを行ったり、縦に入れ落としてもらって展開するといった動きが行いやすいものであります。
フットサルではキーパーを除くと4人のフィールドプレーヤーしかいません。
その4人でいかに効率よくマークをずらしながらボールを運ぶのかといった時にエイトの動きが出てくるのです。
エイトの動きはフットサル特有のボール回しの戦術です。
このエイトの動きがあるからこそ少ない人数をカバーできるのです。
エイトの動きとは、4人のフィールド選手が8の字を描くように動きながらボールを回すことで相手のマークを少しずつずらしながらボール運びをすることができます。
フットサルはサッカーよりも戦術を使いやすい競技
フットサルはサッカーよりもピッチが狭く フィールドもイレギュラーしにくい床になっていますから、きちんとした技術力が身についていれば思ったところにボールを取り出すことができます。
それゆえ細かなサインプレーや戦術を作り上げればチームとして実行しやすいというのが特徴です。
サッカーではボールのイレギュラーであったりピッチの幅が広いために選手同士の距離が広くなり、なかなか思ったような戦術が決まりにくいですが、フットサルでは様々な戦術がしやすいのが特徴とも言えます。