フットサルは、ほとんどサッカーと同じルールで行われています。
ビッチの大きさやゴールの大きさは小さくなっていますし、出場できる人数も少なくなっていますが、 それ以外のルールは手を使ってはいけないという主なものを含め、サッカーとほとんど一緒と言えます。
但し、特徴的なのはオフサイドがなく、4秒ルールがあるといった点であります。
これらはフットサル特有のものであり、サッカーが大雑把なルールであると思われるのに対して、非常に細かな取り決めが作られていると考えられます。
フットサルのルール
フットサルのルールは、毎年のように改正され、フットサル独自のものから現在ではほぼサッカーの小型版、ミニサッカーのようなルールへと変わっていきました。
その変更点で大きなものといえば、接触プレーが可能になったことであります。
10年ほど前までは、サッカーでは接触プレーが出来ましたが、フットサルにおいてはショルダーチャージなどの接触プレーは完全に禁止となっていました。
それゆえ激しいぶつかり合いがないので、足技が上達することがフットサルの競技自体を上達することにも繋がっていましたし、老若男女関係なく技術力で勝負できましたから、大勢の人が一緒のピッチで楽しむことができるものでしたが、最近ではサッカーのような激しさも加わってきましたので、カテゴリーを分け、安全面に配慮する必要もあるようになってきました。
特徴的なルール
フットサルのルールはサッカーのルールとほぼ同じとなっていますが、フットサル独自の特徴的なルールというものがいくつか存在します。
それは、オフサイドがないということが一つ挙げられますが、それ以外にも細かな点でフットサル独自に追加されているものがありますのでそれを知らなければフットサルそのものを楽しむことが出来なくなってしまいます。
フットサルをプレーするにはまずはきちんとルールを理解して、そのルールに則ってプレーすることが大切になってくるからです。
そのサッカーとは違うルールの3点をここでは見てみたいと思います。
①4秒ルール
フットサル独自のルールとして一つ目に挙げられるのが、4秒ルールであります。
4秒ルールは、ボールがピッチの外へ出た時のキックインやコーナーキック、またゴールクリアランスと言われるサッカーのゴールキックと同じ状況の場合や、キーパーがボールをキャッチし味方にパスをするまでの間、それらが4秒以内に行われなければならないといったルールであります。
この4秒ルールによって、フットサルのスピーディーさを高めると同時に無駄な時間稼ぎをする状況をなくすことにつながっているのです。
4秒ルールを犯してしまうと、相手チームのボールになりますから、より素早くボールをピッチに入れリスタートをしなければならなくなっています。
②キックイン
フットサル独自のルールの二つ目としては、キックインが挙げられます。
キックインはボールがタッチラインを出た時にリスタートする方法ですが、サッカーではこの状況ではスローインが行われます。
サッカーのプレーの中でフィールドプレーヤーが唯一、手を使えるのがこのスローインですが、フットサルではそれすら行われることがないのです。
タッチライン状、もしくはタッチラインより25cmの位置までの外側であれば、そのボールがタッチラインを割った地点にボールをセットし、そこからキックによってプレーを再開します。
このキック自体は、ゴロであっても、浮かしてもどういったものでも構いませんが、キックによりリスタートがされるのが、フットサル独自のルールといえます。
③交代の自由
簡単にわかるフットサルのルールで最も分かりやすいものといえば、交代が自由に行われるという点です。
サッカーでは交代枠は大抵三人と決まっていて、一度ピッチ外に出た選手はピッチに戻ることはできません。
しかし、フットサルでは交代が自由に行えますから、一度ピッチを出た選手も、体力を回復させたり、監督やチームメイトからの指示を聞き、その指示をピッチ内に伝えるために、また戻ることができるのです。
これにより、実際にピッチ上に出る選手は5人であっても、登録メンバー十何人であったり登録外のメンバーであってもチームの一員としてより大きな関心を持ちながら試合を観戦したり入り込んで行くことができるようになるのです。
ルールを覚える必要性
フットサルのルールは多少難しいものがあるかもしれません。
しかし、他の競技に比べれば簡単なルールと言えるのです。
基本的には手を使ってはいけない。
そして足や頭でゴールを目指す。
それに限られますから、相手を殴りかかったりしなければ問題ありません。
これだけ簡単なルールを設けている競技はなかなかありませんので、しっかりとルールを覚えて相手選手に怪我をさせたり、味方選手に迷惑をかけることがないように技術を磨き、頭を鍛えていくことが重要になってきます。
簡単なルールであっても、みんなが覚えていなければルールとして成り立ちませんから、正しいルールを覚えることが競技を楽しみ、行うために重要なものとなってくるのです。