フットサルにおけるゴレイロとはサッカーのキーパーと同じポジションです。
サッカーのキーパーと同じく手を使うことのできる唯一のプレーヤーですから、ゴールに鍵をかけるような役割を果たします。
そのプレーひとつひとつがとても重要なものになりますから、基本的な足技からキーパー独自の手を使ったボールの弾き方やキャッチングの仕方、またボールをゴールに入れないための様々な技術が必要になってきます。
そして判断力がとても大切になるポジションと言えます。
フットサルのゴレイロとは
フットサルにおけるゴレイロは、サッカーのキーパーと同じようなものですが重要なのは足技も求められるところです。
ゴレイロはバックパスでボールを受けることに対しては、4秒ルールの制限がありますからボールを受けても確実にトラップし素早く味方選手に繋がなければいけません。
そういった意味で足技も重要になってきます。
またフットサルはピッチが狭分、ゴレイロが相手のシュートを受けその後のスローイングひとつで得点機を生み出すことも可能となります。
ピッチが狭いのでゴレイロがボールを投げるだけで、相手のゴール前に届けることも可能ですから一気に決定的なパスを出すこともできます。
ゴレイロで重要なトレーニング
ゴレイロをしていくにあたってトレーニングは必要不可欠です。
ボールを受けに行くのは勇気がいります。
蹴られたボールはかなりのスピードで飛んできます。
そのボールに対し逃げずに敢えて体をぶつけに行かなければいけません。
このような役割からゴレイロはとても勇気がいるポジションであり、難しい役割を担っています。
しかし、そういったポジションだからこそ練習を徹底して行い体に動きを染み込ませることで、ミスがなくゴールを守ることができるようになるのです。
1つのポジションの取り方や体の使い方でもボールを受けられるか弾いてしてしまうか変わってきます。
トレーニングをすることで、こういった小さな判断力を1つずつ身に付けることが大切です。
①ボールに対する反応を上げる
フットサルのゴレイロの技術を上達するためのトレーニングは、まずボールへの反応速度を上げることになります。
シュートは決まったタイミングで受けられるものではありません。
オフェンス側はいかにキーパーが分かりにくいタイミングで速いシュートを打つのかを考えてきます。
それに対し、ゴレイロは咄嗟に打たれたシュートに対しても瞬間的に反応して、キャッチングもしくはセービングするようなスキルを磨かなければいけないのです。
そこで大切なことは、疲れている状況であろうとも素早く体を動かしてポジションを変え、出来る限り体の正面でボールを受けるための練習です。
そのためのトレーニングとしてはゴレイロは、ゴールに対し正面に構えます。
そしてキッカーが正面、左右45°の3箇所から順番にシュートを蹴るのです。
この時ランダムにシュートを蹴ることができれば、ゴレイロの反応速度を上げることができます。
また、ゴレイロがシュートを取ってキッカーに返したタイミングと同じぐらいに声をかけながら、次のシュートをすることでゴレイロは素早く反応する必要が出てきますし、体の向きを変えなければいけないので瞬発力を高める練習になってきます。
②シュートコースを狭くするトレーニング
ゴレイロがゴールを守る時は、遠くからシュートを打たれるだけではありません。
ドリブルによって至近距離まで近づいてくるケースも考えられます。
そのためのトレーニングとしては、ドリブルシュートを行うことです。
ドリブルシュートの練習をすることで、シュートのタイミング、角度を見てボールへ体を寄せシュートコースを狭くするトレーニングをすることです。
これはポストシュートの練習から、ワンタッチドリブルを入れるシュート練習でも構いません。
あえてトラップを入れることによって、トラップのやり方によって前に出ることができるのか、後ろでポジションを取るのか、様々なシチュエーションを想定したゴレイロのトレーニングをすることができます。
③味方選手への指示を含めたトレーニング
ゴレイロはゴールを守っていれば良いだけではありません。
ディフェンス陣に指示を出し、状況を教えることで守備の時にしっかりと守れるように事前準備をしたり、攻撃の時には味方選手が見えていないかもしれない味方の動きを言葉で伝えることによってボールを持った選手のイメージを膨らませる役割を担っています。
ゴレイロはチームの最後尾に位置しますから、ピッチ上の全ての動きが見やすいのでゴレイロから的確な指示があれば攻撃においてとても効果的な動きをすることができるようになってきます。
そのためには普段のシュート練習、1対1や2対2またゲーム形式の練習において常に声を出し、指示の練習をしていくことが大切です。
ゴレイロが良ければ負けない
ゴレイロのトレーニングは、非常に地味で辛いものが多いです。
フィールドプレーヤーのようにシュートを決め、目立つようなことがほとんどないのですが、体を張って味方のためにゴールを守るのが仕事です。
それゆえ他のどんな選手よりも重要な役割を担っているとも言えます。
極論すればゴレイロのプレーが良くて1点も取られないチームであれば、負けることがないのです。
全員で守りながらも1点取れば勝利につなげることができるぐらいゴレイロの質というものは大切になっていきます。
厳しい練習やトレーニングですがそれを乗り越えた時にゴレイロとして成長し、より自信を持ってプレーすることができます。