フットサルは少人数でできる競技でありますが、やはり練習をするには大勢の人数がいるに越したことはありません。
人数がたくさんいれば、それだけ様々な練習メニューをこなすことができますし、より色々なメンバーと組み合わせを変えることで連携を高めたり、対戦相手を変えたりしながら多くの練習を積んでいくことができます。
しかし、フットサルでは試合中は5人しかピッチに立つことしかできません。
逆に言えば、どんなに大勢のチームでも5人の組み合わせの中で様々な連携を高め、パスやドリブルを駆使し、相手ゴールを目指すことになるのです。
ですから、練習も5人いれば2対2をしたり、パス練習をしたり様々なやり方で多くの練習を行うことができるようになってきます。
フットサルの練習方法
フットサルの練習方法として最も大切になるのは、基礎練習とボールを回すパス回しの練習になります。
基礎的な技術が高ければ、様々なボールを受けたり、プレッシャーを受けながらでもパスをさばいたり、多くの戦術的な方法を取ることが可能になってきます。
また、ボール回しは一人ではできませんが、基礎技術を高め、2人、3人、最も多くて4人でボールを回すことがフットサルでは一般的ですから、そういったボールを回すパス回しの練習を積むことで状況を判断しながらゴールをつなぐ、そういった練習を行うことが大切ですし重要になってくるのです。
5人でもできる練習方法
フットサルは人数が少ないと練習ができないわけではありません。
5人しかいないのではなく、5人いれば十分色々な練習を積むことができますから、限られた人数の中で頭を使って練習方法を考えていくことで、楽しみながら自分の技術やチームのメンバーとの連携を高め、多くの練習を積んでいくことができるのです。
5人でできる練習は基礎練習、パス回しの練習、シュート、ドリブル、これらを様々な考え方で行うだけでも多くの練習方法が考えられます。
ですから、ゲーム形式の練習以外であれば、ほぼ全ての練習を行うことが可能になってくると言えるのです。
①ボール回し
ボール回しの練習は、5人いれば一人が鬼となり、残りの4人が狭い範囲でボールを回す役を担います。
この時にツータッチでもディフェンスが一人だと厳しいものがありますので、ワンタッチでボール回しをすることをイメージするとより高度な練習になってきます。
ワンタッチでパスを回すには、味方の選手が受けたい場所、そして処理できるスピードを考えパスを渡してあげる必要が出てきますし、自分がボールを受けるときにも体の向きをより広く次の行動に移せるように準備したり、周りの様子を常に意識してみておかなければパスをワンタッチで裁くことができなくなるからです。
そういった意味でワンタッチでのパス回しの練習というのは、状況判断や技術力のアップなど様々な利点をもたらすと考えられます。
②2対2プラスフリーマン
5人のメンバーがいれば2対2+フリーマンといった形で数的有利な状況を作りながらのパス回しやゴールを置いたゲーム形式の練習をすることができます。
ボール回しをするには、3対2では少し運動量が多くなり長続きしませんので、数回アップがてら行えった後には、小さなコーンなどでゴールを決め、ピッチもより狭く作ります。
そしてゴールを目指し、2対2で勝負をするのですが、一人余った選手はフリーマンとなりボールを持っているチームの味方となってゲームを行います。
ボールを取られれば、そのフリーマンも相手チームに行く、そういった頭の切り替えを行いながら3対2の練習をゲーム形式で行うことで楽しみながら様々な技術を高めていくことができるようになるのです。
頭を使った練習が大事
フットサルであれば5人集まれば多くの練習メニューを考え行うことができます。
練習メニューは、決まったものをするだけが練習ではありません。
自分たちで考え、その練習に意図を見出すことができれば、それは立派な練習として成り立っていくのです。
ただし、楽しみながらでもいいですがその練習自体がどういった目的でどういったイメージで行うということを共有し、お互いその考えのもとでどういったプレーをすれば一番効果的なのかまた意味があるのか、試合で使えるのか、そういったことを考えながら練習することが何よりも重要なことになっていきます。