フットサル攻撃の戦術エルの動きの2つの注意点

フットサルの攻撃では、様々なサインプレーや決められたフォーメーションプレーを使うことがあります。

エルの動きというのも、そういったサインプレーのひとつです。

ボールホルダーがパスを出し、自分の動き方や周りの状況を見極めて動き方をつけたり、相手にも読まれることを警戒するのであれば、何かしらのサインを出すことで全員が決められた動きをして、シュートまで形を持っていくことができます。

エルの動きは、最も簡単なサインプレーでもありますし、2人の意思が合えば、それだけで得点に結びつけることができる簡単なプレーでもあります。

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フットサルで重要な攻撃の戦術

フットサルでは、攻撃の戦術はとても緻密で効果的なものとなってきます。

もちろん、サッカーと同じように刻一刻とゴールと自分のポジション、味方のポジション、そして相手のポジションが入れ替わっていくスポーツですから、決められた動きをしようとしても思うようにいかず、その時々の感覚でボールを回すことが非常に重要になってきます。

フットサルは、人数が少なく、攻撃に割ける人数も限られてきますから、より効果的な攻撃をするためにもエルの動きなどをマスターし、チームとして効率的な攻撃の戦術を身につけていくことで、幅が広がり得点を奪い易くなっていくのです。

エルの動きで注意すべきこと

エルの動きで注意すべきことは、味方にエルの動きをするということをきちんとアピールすることです。

ボールを受けてもらう味方選手だけではなく、他の選手にもその意図を伝えることでゴール前に詰める選手、そしてフォローに回る選手など、それぞれの現在のポジションを考え動きや役割を瞬時に判断し、ポジションチェンジをする必要が出てくるからです。

エルの動きというのは、タッチライン際で両サイドに張った選手がいる場合に使える方法です。

仮に、左サイドの選手がボールを持っていた場合に、右サイドの選手にパスを出します。

そして、そのまま右サイドの選手に寄っていきます。

2,3メートルぐらいの距離まで来た時に、縦に動きを変えます。

この最初の人が動いた跡を辿ることで形がアルファベットのエルに似ているためにエルの動きと言われます。

右サイドでボールを受けた選手は、ボールを少し浮かし気味に前方のスペースを蹴りだします。

これは、ゴロのパスを通そうとすると、右サイドの選手についているマークに当たりやすくなるためです。

少し浮かせることで、足を出せず体を寄せることもできない微妙な浮き玉になりますから、パスが通りやすくなるのです。

左サイドの選手は、そのホールが出されたスペースでダイレクトでシュート打ちます。

これがエルの動きの基本形態と言えるのです。

①走り込みの形

エルの動きで注意したいポイントの1つとして、走り込みの形があります。

エルの動きはあくまでもエルの字を形作るように味方選手の近くに寄って行き、そこから急に縦方向に動きを変えることでマークを振り切ったり、相手の意表を突くことができるからです。

初めからパスを出してもらいたい場所、左サイドであれば右のコーナーアーク付近へ斜めに走って行ってしまっては簡単にマークがついてきますし、そのマークの方が早く意図を理解してボールをカットされてしまう可能性も出てくるのです。

フットサルにおけるエルの動きは、多少面倒に感じられても、距離を長く走ることで自分についたマークを振り切る動きをつけることが重要なポイントとなってきます。

②多少強引でもシュートで終わる意識

フットサルにおけるエルの動きで注意したいもうひとつのポイントは、 多少強引でも良いのでシュートで終わる形を作ることです。

ディフェンダーやゴールキーパーにとっては、シュートを打たれることがとても嫌なケースですから、多少強引でもシュートを打つ意識を見せることで次に同じようなエルの動きをした時には、シュートを打ったり、パスに切り替えることができるようになります。

シュートを打たず、自分のリズムでしかボールを持てないのであれば、相手ディフェンスは強くプレッシャーを感じませんから、次に同じような動きにした時にも思い切って潰しに来るはずです。

シュートを打てることを意識させておくことで、相手も一瞬躊躇しますし、シュートコースで動きを止めるケースが出てきます。

そうなれば、シュートフェイントからドリブルを仕掛けたり、シュートと見せかけてセンタリングのようなパスを入れることで相手ディフェンスを混乱させることにも繋がっていくのです。

基本からの応用

フットサルにおけるエルの動きは、攻撃の戦術としては基本的なものになります。

フットサルのエルの動きを基本としてマスターしていけば、ここから様々な応用的な動きを取り入れることも可能となってきます。

例えば、エルの動きをしていますが走った選手を囮に使ってボールを持った選手が中へドリブルして勝負することも出来ます。

また、エルの動きからボールを出した選手がそのボールを追いかけることで、前を走っていた選手はシュートを打たずボールをその場に置き、後ろから来た選手がシュートを打つといった形を作ることも可能になってきます。

エルの動きには様々なバリエーションをつけることができますので、そのための基本としてマスターしていくべき戦術と言えます。

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