サッカーでもよく練習として用いられるロンドは、フットサルにおいてもとても大事な練習方法といえます。
ロンドとは、日本では鳥かごやボール回しと言われています。
ロンドと鳥籠の大きな違いは、日本ではただボールを回すことだけに集中することがあり、遊びの一環のようにとらわれることもあります。
しかし、練習メニューとしてロンドを行うのであれば、ディフェンダーを最終ラインに見立てたり、ボールを受ける体の角度を意識したり、テンポ良くボールを出したり、様々な条件をつけたりといった考えをもって行うことが真のロンドと言えるものです。
ボールを回す技術を高める練習
ロンドの練習が有効的と考えられるのは、ボールを回す技術やパス回しの技術、それら全てを一度に学ぶことができるからです。
そして、ディフェンダーの練習にもなりますから、フットサルにおける全ての技術を一つの練習に濃縮していると言えるのです。
フットサルでは、パスを的確に素早く繋がなければ相手ゴールに迫ることができません。
また、できるだけ早いパス回しをすることで、相手ディフェンスに寄せられる心配をなくせますし、パスを受けた後の状況判断にも余裕が生まれてきます。
ですから、速いパスを出し確実にボールを止め素早い状況判断で次のパスを出す、こういった練習がロンドには詰まっているのです。
ロンドで気を付けること
ロンドには、フットサルの全ての技術が詰まっていると言っても過言ではありません。
それだけ重要な技術がいくつも入れられているロンドという練習は、徹底的に行うことでよりレベルの高いスキルを身につけていくことができます。
また、ロンドを行う時に様々な注意事項を頭で考え、きちんと理解して状況を判断し、練習していくことで試合で役立つ能力を高めていくことができます。
ロンドは色々な選手と組み合わせて行うことで、お互いの意思疎通やパスのスピード、タイミング、受け方そういったものをシミュレーションしながら行うことができる練習ですから、必ず取り入れたいものといえます。
①足元に早いパスを出す
ロンドの練習をする時に必ず気をつけたいことが、足元にパスを通す時に速いパスを出すことです。
パススピードが遅いと練習になりませんし、ディフェンスに寄せられるという危険があります。
実戦を想定するならば、より早くより強いボールでしかも正確に足元にパスを出してあげることです。
そのボールを止めるだけの技術を身につけなければ、試合では使うことができませんし、試合中もそう言った早いパススピードでボールを回すことができれば、相手ディフェンスに寄せられることなく様々な攻撃パターンを生み出すことにつながっているからです。
②ファーストタッチを意識する
フットサルの練習であるロンドをするときに考えるべきことは、ファーストタッチをどのような場所に置くかということです。
ファーストタッチは、フットサルをする上でとても重要なものになってきます。
ファーストタッチが上手くいけば、次の動作へもスムーズに移ることができますし、無駄な動作がない分相手のプレッシャーも受けにくくなるのです。
しかし、ファーストタッチを失敗し、ボールが流れてしまったりすれば、ピッチの狭いフットサルではすぐに相手ディフェンダーにボールを奪われてしまいます。
様々な条件を設けながら変化をつける
フットサルの練習でロンドを行う時には、様々な条件を設けて、その条件の中で頭を使いボールを回すことを意識していくことが大切になってきます。
ファーストタッチは、どちら向きで行うのか、また相手ディフェンスを最終ラインに見立ててディフェンスに被らない形で受ける、さらに 2タッチでパスを回すという制限をつければ必然的にファーストタッチを丁寧に行わなければ、次のタッチではボールをパスしなければいけませんから、ファーストタッチの重要性がより高いものとなっていくのです。
このように条件をつけて練習を行うことで、一つのロンドでも違った練習が行えるのです。